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令和3年第4回笠岡市議会 辞職勧告決議を受けて

ページID:0042259 更新日:2021年12月28日更新 印刷ページ表示

 先般の笠岡市議会12月定例会において,辞職勧告決議が議決され,市政の推進に少なからず影響がございましたことは,私の不徳のいたすところであり,市民の皆様方に多大な御心配をおかけいたしましたことに,心よりおわびを申し上げます。 

 私は,平成28年の市長就任以来,今日まで,誠心誠意をもって「市民第一」「現場第一」の視点で,笠岡市政を進めてまいりました。

 私は,まずは企業誘致を強力に推し進めることでの税収アップをはじめとする新たな財源確保。そして,その強固な財源基盤の上で,「教育三改革」,「インフラ整備」,「産業振興と観光」,「子育て・福祉の充実」という4本柱に本市の経営資源を集中させ,市内外からの投資を呼び込み,再循環させることで,今までの笠岡の負のスパイラルを裁ち切り,親子二世代・三世代が一緒に暮らせる地域社会の実現,正のスパイラルを目指しております。

 この間,笠岡市議会の皆様とは,車の両輪として,笠岡市の発展のため,侃々諤々の議論を重ね,就学前教育・保育の再編成や小中一貫教育,学校規模適正化,救急艇の配備,ごみ焼却場や最終処分場の建設,地域包括ケアシステムの確立や日本遺産の認定など,さまざまな施策や事業を進めてまいりました。

 また,令和7年度に迫っております国道2号バイパスや篠坂スマートインターチェンジの供用開始,笠岡市民病院の建て替えや笠岡駅周辺の再開発,さらに民間においてもJFEやサラをはじめとする誘致企業の積極的な民間投資が促進され,「正のスパイラル」が着実にそして確実に回り始めており,足元から少しずつではありますが,ふるさと笠岡の変化が伺えるステージに来ております。 

 次に,私のことについてでございます。

 2年前,二期目市長として,多くの市民の皆様の負託を受け,笠岡市がやるべき事業の重点化を進め,それに向かって財源を確保し,1つ1つの事業を組み立てている途中ではありますが,この度,市議会からの辞職勧告決議を受け,市長職を継続するかどうか真剣に考えました。

 市政を取り巻く状況は,オミクロン株拡大への感染対策,コロナワクチン3回目の追加接種,昨年度と今年度の成人式の挙行,そして令和4年度新年度予算の事業査定など,成立させなければならない案件が山積みでございます。また,来年3月までに決めなければならない市民病院の建て替え方針の最終決定や他市町と協調して進めているゴミ焼却場の最終契約,最終処分場の竣工式など,私に課せられております笠岡市長としての責務を熟慮すると,その途中で職を辞して選挙を行い,笠岡市にとって,井笠圏域にとって,多くの事業進捗をストップさせ,投げ出すことも出来ない。という判断にいたりました。
 また,今回,百条委員会の設置をもって調査する事案は,農業振興施設改修事業によるトイレ設置についてでございますが,その募集資料に掲載していた内容を議会に御説明できていなかったものであり,地方自治法100条第1項の規定による調査を行う事案ではないと考えております。

 百条委員会につきましては,岡山県内の事例では,背任罪で略式起訴された案件であったり,県外の事例では不適切な庁舎使用・公金等の私的流用など,事件性がある案件が主体となっております。

 私は,設置についての疑問がありますが,議会で決議されたことに対しましては,真摯に対処して行くつもりでございます。二元代表制を尊重し,しっかりと説明責任を果たして行くことを明言させて頂き,今後は,議会と執行部が一体となり,「チーム笠岡」として,ともに市民生活向上のために頑張りたいと思います。
 これ以上の市民生活の混乱を招かないためにも,1日も早く議会と執行部が正常な状態に戻ることを心からお願い申し上げます。

 令和3年12月28日

                                    笠岡市長 小 林 嘉 文