カブトガニの形のちがい
カブトガニの形のちがい
(1)アメリカカブトガニ
アメリカカブトガニは、日本のカブトガニとちがって、どう体が長く、尾剣(びけん)が短かいようです。甲らが馬(ば)ていににているので、『ホースシュー・クラブ』と呼ばれています。外形上でのオスとメスのちがいは、オスはメスに比べて少し小型であるほか、オスにかぎづめが、1対(つい)あることだけくらいです。(9・10図)
▲9図 アメリカカブトガニの背面(左オス、右メス)
▲10図アメリカカブトカニの腹面(左オス、右メス)
(2)カブトガニ
わたしたちが、よく見なれているせいか、カブトガニが一番スタイルがよさそうで親のオスには、2対(つい)のかぎづめがあるほか、頭のふちにくぼみがあるなど、メスとの形の区別がはっきりしています。このことは、大型のメスに、やや小型のオスが、ぴったりとだきつく<抱合(ほうごう)という>のに大変便利な形になっています。(11・12・13図)
▲11図 カブトガニの背面(左メス、右オス)
▲12図 カブトガニの腹面(左メス、右オス)
▲13図カブトガニの抱合(ほうごう)(前がメス、後ろがオス)
(3)ミナミカブトガニ
ミナミカブトガニと、次に述べますマルオカブトガニとは、大体同じところに住んでいます。
ミナミカブトガニは、カブトガニにくらべ、からだがやや小さく、平べったい形をしています。外形上でのオスとメスのちがいは、オスはメスに比べて少し小さく、オスにかぎつめがあることだけくらいです。(14・15図)
▲14図 ミナミカブトガニの背面(左オス、右メス)
▲15図 ミナミカブトガニの腹面(左オス、右メス)
(4)マルオカブトガニ
マルオカブトガニは、4種のカブトガニの中でも、一番小型で、からだ全体が、平べったくて丸型をしています。特に、尾剣(びけん)の断面は、丸くて細長くなっています。また、オスとメスの区別も、つめ以外ははっきりしていません。(16・ 17図)
▲16図 マルオカブトガニの背面(左オス、右メス)
▲17図 マルオカブトガニの腹面(左オス、右メス)