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生きている化石(展示物)

印刷用ページを表示する更新日:2011年3月1日更新 <外部リンク>

生きている化石

シーラカンス

生きている化石とは何千万年あるいは何億年も前に繁栄し、現在もなお、原始的な形態を残しながら生き続けている系統の生物をいいます。
古生代のデボン紀に出現した総鰭(そうき)類に属し、7,000万年前に絶滅したと思われていました。しかし、1938年に南アフリカで生きたものが発見され、その後、100個体近くが捕獲されています。

 
シーラカンスの写真

オウムガイ

古生代のオルドビス紀に出現し、中生代には大いに繁栄しました。しかし、現在ではフィリピンやオーストラリア周辺にわずかに6種類が生息しているに過ぎません。

オームガイの写真
オームガイ 直径12,5cm、フィリピン産

 ノーチラスの写真
ノーチラス 直径15,0 cm、ジュラ紀、ドイツ産

カブトガニ

「生きている化石」と呼ばれている動物は外にもいますが、その代表的なものにカブトガニをあげることができます。ドイツ、バイエルン地方のゾルンホーヘンから発見されるジュラ紀のカブトガニ化石は、非常によく原形をとどめており、這った跡も見事に残されています。

カブトガニの化石
カブトガニ 体長60cm、岡山県産

 メソリムルスの化石
メソリムルス 体長12,7cm、ジュラ紀、ドイツ産

トリゴニア

三畳(さんじょう)紀から白亜(はくあ)紀にかけて大繁栄し、中生代の重要な示準(しじゅん)化石となっています。しかし、中生代以後急速に衰退し、現在ではオーストラリア周辺にのみ生息しています。

 
ウチムラサキサンカクガイの化石
ウチムラサキサンカクガイ 大きさ3,3cm、オーストラリア産

 トリゴニアの化石
トリゴニア 大きさ6,3cm、ジュラ紀、ドイツ産

ウミユリ

植物ではなく、ウニなどの棘皮(きょくひ)動物に分類されます。古生代のオルドビス紀に出現し、現在では深海に生息しているため、国内はもとより、海外においても標本数は少なく貴重な資料です。

セイロクリヌスの化石
セイロクリヌス 長さ50cm、ジュラ紀、ドイツ産

トリノアシの化石
トリノアシ 長さ35cm、静岡県産

オキナエビス

古生代のシルル紀に出現し、石炭紀に繁栄しましたが、その後衰退し、現在では日本を含めて世界に17種類が知られています。

 ベニオキナエビスの化石
ベニオキナエビス 大きさ6,8cm、長崎県産

プレウロトマリアの化石
プレウロトマリア 大きさ5,5cm、第三紀、千葉県産