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Double Telson(ダブル テルソン)!!

印刷用ページを表示する更新日:2018年5月15日更新 <外部リンク>

Double Telson !!

わけのわからないタイトルですみません。

必殺技の名前ではありません。

「Double(ダブル)」は馴染み深い単語ですが、「Telson(テルソン)」という単語はなかなか聞かないのではないでしょうか?

サムネイルのせいで、あっけなくネタバレしていますが、Telsonとはカブトガニの「尾剣(びけん:しっぽのこと)」です。

double telson

このカブトガニには、ご覧のとおり尾剣が2本あります。

クールです。

周りのカブトガニと比べると、少し尾剣が短いところが残念ですが、それでも存在感は抜群です!

なんで尾剣が2本あるの?

カブニくん

カブトガニの尾剣は本来1本で、脱皮して成長しても、本数が増えることはありません。

しかし、上の写真のカブトガニは2本あります。

なぜでしょう?

正解は「奇形」です。

カブトガニは卵から生まれます。

生まれる前の卵の中の「カブトガニのもと」を「胚(はい)」と呼びます。

この胚の頃に、普通とは違う体になることを「奇形」といいます。

奇形のカブトガニ

昔の写真ですが、体が曲がったものや結合双生児(卵の中で2個体発生して体の一部がくっついたもの)などが奇形の一例です。

残念ながら、通常のカブトガニより奇形の方が生存率は低く、ほとんどが1年と経たず亡くなります。

今回、尾剣が2本のカッコイイ姿を披露してくれましたが、奇形であることに変わりはありません。

何が心配かというと、カブトガニの肛門は尾剣の付け根にあります。

と、いうことは、肛門が2つあると考えられるので、体の中で消化器が分化しているのかも...。

つまり、消化器系に異常がある可能性が高いということです。

しかし、エサをあげるとフンをしてくれました!

フンをしました

しかも、体の中央部からフンをしているように見えます。

フンをするということは重要なことで、「エサを食べられる」ことを証明しています。

あとは、消化吸収機能が正常であることを祈るばかりです。

人工飼育をしているといろいろなカブトガニがいますが、これからも1匹1匹と向き合って飼育していきます。

尾剣が2本ある、個性派カブトガニのお話でした。

カブニくん