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本日の脱皮殻 ~内臓さえもリニューアル~

印刷用ページを表示する更新日:2015年5月31日更新 <外部リンク>

本日の脱皮殻 ~内臓さえもリニューアル~

本日の脱皮殻

カブトガニ博物館では、今日も元気にカブトガニたちが脱皮しています。

本日は合計で110匹のカブトガニが脱皮しました!

↓本日の脱皮殻です↓
本日の脱皮殻

少なく見えるかもしれませんが、これで110個の脱皮殻があります。

今回は2齢幼生と3齢幼生しか脱皮していませんので、小さな脱皮殻ばかりです。
(小さい方の脱皮殻の横幅は約9mm前後、一回り大きい方の脱皮殻の横幅は約11mm前後です)

ところで、題名にもあるようにカブトガニは脱皮をすることで「内臓さえもリニューアル」します。

え?

意味がわからない?

簡単にいうと、胃や腸といった消化器官もいっしょに脱皮すると言われているのです。

脱皮殻の消化器官を見てみよう

まず、消化器官がカブトガニlのどこを通っているかを知る必要があります。

↓エサを食べた後のカブトガニ↓
食後のカブトガニ

前体(頭)の先の鼻のように見えるところから、尾剣(しっぽ)に向かって直線状にオレンジ色に染まっていることが分かると思います。

これが、カブトガニの消化器官の位置です。

さらに、鼻のように見えるところはオレンジ色がより濃く見えると思います。

これは、「前胃(ぜんい)」といって、カブトガニの消化器官の一つです。

↓では、脱皮殻を少し拡大してみると...↓
脱皮殻の前胃

矢印の先にオレンジ色の丸い部分が見えますか?

これは、先ほど説明した「前胃」です。

したがって、脱皮殻にこの部分が残っているということは、前胃も脱皮しているということが分かるのです。

↓さらに大きな脱皮殻を見ると、一目瞭然!!↓
亜成体の脱皮殻の前胃

しわしわになっていますが、脱皮殻についている前胃の写真です。

内臓まで脱皮するなんて...すごいぞ!カブトガニ!

だてに2億年も前から生きていませんね。

ちなみに、前胃についてもう少し知りたい方は、こちらで詳しく説明しています ⇒ エサを食べると赤くなる?

カブニくん