○安全都市宣言

昭和37年3月26日

発議第1号

わが国における産業経済の成長と生活,文化の向上は近年著しいものがあるが,これと併行して交通事故をはじめ火災,産業災害,学校及び家族における災害は,累増の傾向にあることは否定できない事実であり,まことに憂慮すべきものがある。笠岡市も相次ぐ合併により,市勢も各方面にわたり拡大され,海陸要衝の地位はますます高く,さらに今日,岡山県西部広域都市建設計画の構想も具体化しようとしており,なお,笠岡大干拓や,特に日本鋼管第4工場の福山市進出決定に伴い,本市に関連産業工場の実現も焦眉の間に迫っており,臨海工業地帯として近代的生産都市に飛躍的発展が期待されている。反面これに伴って今後ますます各種災害が増大することも予想に難くないところである。もとより,本市においては,それぞれの立場において,災害防止のための措置も実施せられてはいるがわれわれはより積極的に人命尊重と産業文化伸展の理念のもとに,各種の災害をより効果的に防止するため,市内各階層,打って一丸とする全市民運動を強力に推進し,市民の安全意識の昂揚をはかることこそ急務であり,また,それが市民の福祉と幸福に直結するものであると確信する。

よって,われわれは,本市における各安全組織の総合的連絡をはかり,市民生活のあらゆる面において安全を確保し,真に健康にして明るく住みよい都市建設を目指して,ここに笠岡市を「安全都市」とすることを宣言する。

安全都市宣言

昭和37年3月26日 種別なし第1号

(昭和37年3月26日施行)

体系情報
第1編 規/第1章 市制施行
沿革情報
昭和37年3月26日 種別なし第1号